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カートリッジをまとめて聴く その43 [試聴日記]

① テクニクス EPC-207C
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  EPC-101C を聴いた後だと、鼻つまりかと思ったりするが、レンジも広いし、音場の再現性も良い。
  205C系のコストダウンと思われる。カンチレバーはテンションワイヤ方式ではなく、ダンパだけによる支持だ。テンションワイヤーじゃ無いほうがいいという人も多い。
 

② パイオニア PC-3MC
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  うたい文句どおり、MM ポジションで十分実用になる。
  当時の普及機で、MC ポジションで使わなく済むのはありがたい。
  当時は MC 対応は、ハイゲインで対応したものが多かった。
  MC すると音が悪くなる(不利になる)。高級機ではキチンとケアされた設計が行われていたし、ヘッドアンプで対応しているのも多かった。
  当時は、MC は MM ポジションで聴けという記事が多かった。長岡氏が典型だ。
  したがった、普及機で、MM ポジジョンで使えるのはありがたい。
  音が、レンジはそこそこだが、非常にゆったりしたサウンドが楽しめる。

③ 東芝 C-280M
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  やや押さえ気味のサウンドだが、典型的な MM サウンドが楽しめる。


④ テクニカ AT-12d
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  AT-10G系の派生機種、楕円チップと思われる。
  非常にパワフルで若々しいサウンドを聴かせる。



⑤ テクニカ AT-30E
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⑤と⑥で修理品とオリジナルの違いを確認した。
ヘッドシェルも同じである。
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 針交換可能なMCカートリッジ、交換針が売っていないので意味がない。
 音場は広く、定位が良い。
 あんまり、評価されなかったカートリッジだが、素性は素晴らしいものを持っていると思う。

⑥ テクニカ AT-31E
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 ボディはYAMAHA向けのOEM、交換針は AT-31E向けの針折れ品を繋いだ。
 なぜか、R CH側が3~6dB程レベルが低い。
 接触不良もないし、音量差はあるが、バランスボリュームで調整すれば全く問題なく使える。
 納得がいかないので再度点検した、良く観察すると、磁気回路にゴミがついている。
 ゴミは、磁性体らしくなかなか取れない。
 クリーニング終了後、⑤ と同じようなレベルまで引き上げられた。
 勉強になった、ギャップのゴミがこんなに影響するとは、初めて知った事実である。
 ⑤ と音の傾向はそっくりで、ちょっと聴いただけでは分からない。
 ⑤ の方が解像度は高く、⑥の方が雰囲気を良く出している。


⑦ DENON DL-32
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  針折れ品を修理した、折れたカンチレバーが奇跡的に見つかったのでオリジナルのカンチレバーで修理してある。
  DL-301 のローコスト版と考えていいだろう。
  付属品カートリッジとして使われていたようである。
  レンジはほどほどだが、非常に音場が広く、定位が良い。

⑧ テクニカ AT-F3
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  アナログ最後のハイCP MC カートリッジだ。
  これも針折れ品を修理した。
  ⑦ と比べると、レンジが広く、フラットなサウンドで解像度も高い。
  長岡氏がべた褒めする理由が分かる。
  おそらく、メタルボディが高音質に寄与しているのだろう。
  このカートリッジが1万円とは、今では考えられない。


⑨ DENON DL-301
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  ジャンクということで入手したが、なんてことはないただ単にスタイラスチップの汚れだった。
  しかし、中古カートリッジのスタイラスチップは酷い、針の寿命とどうこう言う前に、スタイラスチップのクリーニングを徹底して欲しい。
  クリーニング後のスタイラスチップの状態は良い。
  演奏前に、乾式ブラシで1回、演奏後に、乾式ブラシで1回毎回すればそんなには、汚れない。
  みな、クリーニングは行わないのだろうか?
  さて、サウンドは、ティパーカンチレバーの効果か、非常に高解像度なサウンドが楽しめる。
  当時はヤング向きとか言われていたが、単なるハイ上がりではなく、解像度の高い洗練されたサウンドとなっている。

  
  
⑩ パイオニア PC-330
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  高級プレヤーの付属カートリッジはPC-300 、普及機はPC-110 と使い分けていたようである。
  非常に低域が充実したカートリッジだ、MM型らしいサウンドが楽しめる。




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