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カートリッジをまとめて聴く その90 [試聴日記]

① STAIN M-117
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  針折れ品を修理した。
  独自構造の交換できる MCカートリッジ出力電圧も高く使いやすい。
  今回のキャプチャーは MM ポジションで受けている。
  ビクター のプリントコイルシリーズと音がよく似いている。
  しかし、針圧はとてもシビアでマニア向けの商品だ。

②グレースF-8
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  オリジナルの交換針とサードパーティの交換針を比較してみた。
  オリジナル 無垢のダイヤモンドだが、サードパーティは接合ダイヤだ。

  サードパーティ
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  素晴らしいサウンドだ。
  こんなおもちゃみたいなボディからは考えられないサウンド。
  ボディはモールドだし、ダンパだけのサスペンションだし
  とても不思議なカートリッジだ。
  オリジナル
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  サードパーティには、差をつける。
  全ての点で高品位だ、低域の伸びが違う。
  無垢のダイヤは低域の伸びに差がでるように感じる。


 
  SATIN といい、グレースといいサウンドでは世界に誇っていいと思う。


③ テクニカ AT-92
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  サンスイ向けのOEM品だ。
  カンチレバーはカーボンだ。
  カーボンの方が、製造コストは安いのだろうか?
  低域に厚いサウンドを聴かせてくれる。

④ ビクター MD-1016
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  グランツからのOME供給品だ。
  ビクターとグランツは蜜月状態だったと予測される。
  グランツの製品は、安くて音もよく縁の下の力持ち的な存在だったのだろう。


⑤ エクセルサウンド ES-700
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  エクセルサウンドは、グランツと同じくカートリッジのOEMで活躍していたメーカーだ。
  本品は、ORTHO オルソ 向けだ。
  OTTO ブランドの MG-27 もよく見かける。
  サウンドは、高域やや抑え気味だが、低域は充実しており非常に使い安いカートリッジだ。



⑦ DENON DL-103
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  針折れ品を繋いで修理した。
  最近オークションでも 103の修理品を見かけるようになった。
  103 の修理は開口部が大きく折れる箇所も同じで難易度としてはやさしい。
  低域は図太く、解像度が高く仕上がった。

⑧ グレース F-8C
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  グレースのカートリッジの交換針は、メガネタイプといわれる楕円ダイプと長方形タイプがある。
  F-8C C は Custum の略らしい。
  F-8シリーズはトンボと揶揄されていた。それを嫌ったのだろうか? C は長方形タイプだ。
  オモチャみたいだが本当によく出来たカートリッジだ。
  メガネタイプは、ダンパのみ、サスペンションで本機は、テンションワイヤー方式
  やはり、ぴしっと定位は決まっているような気がする。
  


⑨ ビクター MD-1016 4CH シバタ針仕様
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  グランツからのOEM供給品だ。
  交換針を4CH仕様に変更している。
  シバタ針だけあって繊細なサウンドが楽しめる。

⑩ テクニカ AT-150E 4CH シバタ針仕様 VS 0.5milコニカル
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  AT-150Eの針折れ品を修理した。
  4CH仕様のシバタ針の振動系をそのまま移植した。
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  非常に引き締まった低音と切れの良い解像度だ。
  やはり、シバタ針は違うと思わせる。
  オリジナルのベリリューム+楕円に比べるとややアダルト調となり、きつい高域が改善されている。
  4CH仕様
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  AT-10G系のコニカルスタイラスの振動系を移植した。
  
  交換針だけを交換した、他は全く同じ条件
  150系のサウンドとは異なる。量感はたっぷりとしており、高域のきつさはない。
  見た目のカンチレバーは同じだし、スタイラスチップだけの影響ではないかもしれないがかなりサウンドは異なる。
  あまりの違いに唖然としてしまった。
コニカル仕様
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エンパイア 1000/900シリーズの説明書 [情報]

エンパイア 1000/900シリーズの説明書を入手した。

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4000シリーズはみな接合ダイヤみたいだし、無垢の交換針はお目にかかったことがない。
ADC も接合が多し、SHUREのローコストモデルもそうだ。
ELAC の 455 シリーズは全部無垢かと思ったら接合スタイラスモデルもある。
テクニクス EPC-202 も無垢ダイヤと接合ダイヤモデルが存在する。


SHURE カートリッジの集中試聴 その13 [試聴日記]

SHURE のカートリッジをまとめて聴く。
相変わらずの人気の TYPE III 悪くはないと思うがプレミアムがつくようなものでもないような...

① SHURE V-15 Type4 修理品
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 なぜか不人気の Type4 Type5 と Type3 に比べると不当な扱いを受けている。
  いつも 40%Off で売られていたことが原因ではないだろうか
  針折れ品を修理した。
  接続したカンチレバーは、無垢の楕円ダイヤモンドだ。
  音は、ハイ上がりで、解像度の高いモデルだ。
  無音の音溝をトーレスするとだいた分かる。

② SHURE V-15 Type4 MR 仕様
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  V-15 Type5 MR の成功に気をよくして、Type4 と Type3 にも展開した。
  ① と比べるとかなり音色が違う、低域の量感もしっかりしており、とてもバランスの良いサウンドとなっている。
  個人的には、①の方が好みのサウンドだ。

③ SHURE V-15 Type3 多分初期
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  V-15は、比較的長く生産された。初期生産と後期ではかなり音が異なる。
  おそらく本機は初期の生産と思われる。
  ② と非常に似たような音色だ。これなら、人気にも肯ける。
  高域も伸びており、低域の量感も良い感じのワイドレンジなサウンドだ。

④ SHURE M-72B
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  M-75系のローコストモデルのようだ。
  サウンドは、高域は欲張らす、量感を出してとてもやさしいサウンドだ。
  プチプチノイズも目立たない。MM型の典型的なサウンドと言っていいだろう。

⑤ SHURE M447-X
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  M44G の後継モデルだ。
  レンジはそんなに欲張っていないがバランス良いサウンドだ。
  しなし、M44Gの人気の影響で、短命に終わる。


⑥ SHURE M75G TYPE2
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  M75シリーズは派生モデルが多くて整理できないが、
  レンジを欲張ってない。量感を豊かに奏でるカートリッジだ。
  M75シリーズこそJAZZ向きではないだろうか?

⑦ SHURE M75ED TYPE2
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  ED は楕円スタイラスチップモデルらしい。顕微鏡でみると無垢のダイヤモンドだ。
  ⑥ と同じような音色だ。当たり前か?
  本モデルの方が、高域が伸びているようだ。
  楕円スタイラスチップの影響か?
  M75系のスタイラスチップ皆、接合だ。

SHURE M44G カモメモデルを検証してみた。
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⑧ SHURE M44G カモメモデル + オリジナルスタイラス
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⑨ SHURE M44G カモメモデル + 再生産スタイラス 0.5mil
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⑩ SHURE M44G カモメモデル + 再生産スタイラス 0.7mil
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 これもやや都市伝説化している、カモメモデルとスタイラスの差を再度確認した。
 オリジナルと再生産のスタイラスでは差がある。オリジナルスタイラスの方が味わい深いサウンドというべきか?
⑪ SHURE M44-7
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  音場が狭くなっているようにも感じる。音のバランスは良い。


 

カートリッジをまとめて聴く その89 [試聴日記]

① ビクター 4MD-1X
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  MD-1016 のシバタ針仕様の4CH対応版だ。
  シバタ針仕様は、テンションワイヤー仕様となり解像度が上がっている。
  スタイラスの差がかなり影響するカートリッジだ。

② グレース F-8
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  ベースはモールドだし、見た目も格好悪い。しかしサウンドは見てくれとは全く違う。
  交換針は、互換メーカー製のようだ。
  このカートリッジの高音質の理由が未だによく分からない。
  本当に良くできたカートリッジだ。

③ DENON DL-80MC 修理品      丸針

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④ DENON DL-80MC オリジナル交換針 楕円

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  DL-80MC の針折れ品とオリジナル針を比べてみた。
  比べないと分からないが比べたら、やはり差は明らかだ。
  オリジナルの方が、解像度も高く、エネルギーバランスも良い。
  楕円とコニカル差なのかもしれない。
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⑤ テクニカ H-105
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 100系の型番だが、針の互換性はない。
 テクニカらしいすっきりとしたサウンドを聴かせる。

⑥ パイオニア PC-11
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 テクニカからのOEM供給品だ。ベルトドライブのプレヤーの付属品として採用されていた。
 今聴いてみても違和感はない。レンジも意外と広い。
 安定したサウンドが楽しめる。


⑦ パイオニア PC-110
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 パイオニアの付属品カートリッジ、テクニクス ECP-270とどちらが生産台数は多いのだろうか?
 解像度もそこそこ高く、スタンダードカートリッジとして安心して楽しめる。

⑧ テクニクス EPC-270
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 PC-110 と同様にテクニクスの付属カートリッジとして採用された。派生機種も多い。
 解像度は高く、ピントぴったりフォーカスのサウンドといった感じだ。
 量感は若干寂しいが、最低域はよく伸びている。

⑨ グランツ G-40GX
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 針折れ品を修理した。
 高域が良く伸びている。このシリーズはダンパが飴状態で使えない物が多く注意が必要だ。
 本品のダンパは問題無いようだ。
 しかし、このデザインには閉口する。

⑩ テクニカ AT-10G
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 ロングセラーを誇った AT-10Gも型が壊れて、生産終了。
 ノブの形からかなり初期の生産と思われる。
 初期型はどうも後期と音が異なるようだ。
 こちらの方が量感も豊かで JAZZ 向きと評価されそうだ。
 
 
 



  



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