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カートリッジをまとめて聴く その79 [試聴日記]

① Lo-D MT-24
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  グランツからのOEM供給品。ビクターのZ-1Sと全く同じ発電ユニット
  付属カートリッジだと思って無難のサウンドかと思ったら全く違う。
  ワイドレンジ、解像度も高い。
  サウンドマニアは、グレードアップと称して、単体別売りカートリッジを使っていたはず。
  優秀なサウンドだがあまり日の目をみることは無かっただろう。

② エンパイア 2000Z + S-2000EV
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  交換針は、2000EV の新品を流用した。
  互換性は100%ある。
  アダルト調とであり、かなり落ち着いたサウンド
  レンジも広く、高級機のサウンドが楽しめる。

③ パイオニア PC-110
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  普及機の付属プレヤー多く採用されたカートリッジだ。
  低域にパンチ力があり、今聴きなおすかなりヤング層を意識サウンドだったような印象だ。
  レンジあまり欲張っていないが安心して使える。

④ ピッカリング V-15/DJ
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  DJ 向けということでリファインされて再販売されたようだ。
  強烈なサウンド、かなり派手でサウンドでヤング層をかなり意識したことが分かる。



⑤ テクニカ AT-120Ea/G
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 山積みのバーゲンカートリッジの印象しかない。
 モールドの色がオレンジと安っぽさをさらに助長している。
 まてよ、ルーのしわがれた声がとてもリアルだ。
 これがバーゲンサウンド、恐るべし。
 純正ヘッドシェルとの相性も抜群だ。

⑥ テクニカ AT-10G
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 ⑤に比べるとやはり、かなり差が出る。
 安定した、ピラミッドサウンドだ。やはり解像度はやや劣る。
 充実した低域でMM型らしいサウンドが楽しめる。

⑦ テクニクス EPC-205C MK2
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 計測器のようなサウンドだ。非常に癖が少ない。
 アキュレートで、ワイドレンジで高解像度のサウンドが楽しめる。
 日本メーカーが考える高忠実再生のお手本のようなサウンドだ。

⑧ マイクロ精機 VF-3100/II
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 70年代前半の製品らしい、40年以上も前の製品ということになる。
 切れ込みの鋭いサウンドで、40年前の製品とは思えない。
 スタイラスチップは、無垢のダイヤモンドと贅沢仕様だ。

⑨ オルトフォン FF15X MKⅡ
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 FF-15 シリーズはバリエーションが多くて混乱するが、単体モデルのコニカルスタイラスモデルだ。
 ややハイ上がり安心して使うことができる。

⑩ エンパイア 2000
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 針折れ品を修理した。
 かなり、あっさりしたサウンドに仕上がっている。高域の切れは良い。


 

テクニクス EPC-205MK2 MK3 シバタ針、楕円スクランブルテスト [試聴日記]

名機

テクニクス EPC-205CMK2 
テクニクス EPC-205CMK3 

シバタ針と楕円オリジナル針

通りの組み合わせで聞き比べてみた。

オリジナル 楕円
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シバタ針
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① EPC-205CMK2+オリジナル楕円針
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② EPC-205CMK2+シバタ針
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③ EPC-205CMK3+オリジナル楕円針
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④ EPC-205CMK3+シバタ針
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全てに共通な点としては、情報量は多く、レンジも広くフラットでワイドだ。
音場も広く、さすがに高級機といった感じだ。

①から順番に、更にレンジが広がってベールが剥がれた感じだ。
④に至っては、ビクターのMC-L10を想像させるサウンドだ。
EPC-205CMK3 が単にデザインだけではなく、サウンド面でも優秀であることが再認識された。
 

カートリッジをまとめて聴く その78 [試聴日記]

① テクニカ AT-15Ea オリジナル
② テクニカ AT-15E 振動系交換

  ②は、針折れ品だったので、振動系を交換針から移植して刷新している。
  AT-15 のボディはなぜか真っ黒不思議だ。
  徹底的磨いたので綺麗にはなったが不思議だ。

  ① 解像度は高く、典型的なテクニカサウンドと言った感じだ。
    切れの良い、明るいサウンドが楽しめる。
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  ② ①と比べると、ややアダルト調のサウンドとなる。
    こちらの方がバランスはいいのかもしれない。
    音の傾向は同じような感じだ。
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③ テクニカ AT-100系
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  OEM用途らしいので、正確な型番はわからない。ボディは100系共通だ。
  針折れだったので、振動系を移植して復活させた。
  サウンドは非常に軽やかで、明るい。


④ テクニカ AT-13E
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  テクニカの中間管理職、下はAT-10G 上は AT-15E とあまりぱっとしなかったモデル。
  濃紺で配色はなかなかい良い。
  音は明るく、ヤング向けのサウンドとなっている。

⑤ マイクロ精機 M-2100/E
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  マイクロ精機は、70年代前半カートリッジも作っていたようで、いろいろなメーカーにOEM供給していた。
  やや厚め低域で、透明度の高いサウンドが楽しめる。

⑥ パイオニア PC-20
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  テクニカからのOEM供給のようだ。
  PC-10から始まるモデルの最終形。
  安定感のあるどっしりしたサウンドを聴かせてくれる。
  MM型らしいサウンドだ。

⑦ パイオニア PC-110
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  70年代後半に付属プレヤーに広く採用された。
  ⑥と比べると確実にレンジは広がっている。
  高域の解像度も上がって、現代的なサウンドを聴かせてくれる。

⑧ パイオニア PC-16
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  ⑦は普及機に多く使われたが、PC-16 は高級機のプレヤーの付属として幅広く採用された。
  ⑦より、低域の厚み、雰囲気が加わり、さすが高級機の付属カートリッジといった感じだ。

⑨ ビクター MD-1016
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  70年代にこちらもプレヤーの付属カートリッジとして幅広く採用された。
  グランツ製だ、オーディオメーカーはカートリッジを格安で購入し、OEMメーカーは、交換針で利益を上げる。
  そんなビジネスモデルが見えてくる。インクジェットと同じ手法だ。
  サウンドは、非常にバランスが良い。
  かなり明るいサウンドだ。

⑩ ELAC STS-455E
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  日本では入手が難しかったのではないと思う。
  新潟では売っているところみたことなし、雑誌の紹介も少なめ。
  秋葉原でもあまりお目にかかれなかった。
  なんど聴いても個性的なサウンドだ。
  刺激的な音は一切聴かせない。低域が充実しており、中域はかなり厚め。
  現在入手できるカートリッジでこのサウンドは入手できない。

 

  

カートリッジをまとめて聴く その77 [試聴日記]

① エンパイア 2000EIII
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  当時の価格は21000円となっている。
  74年の発売、40年前の製品だ。
  スタイラスチップも良好で、ダンパも全く問題ない。
  サウンドはしなやかで品があり、決して刺激的な音はきかせない。
  音場は広めそんな印象だ。

② SONY XL-15

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  XL-15 の大部分は、ダンパが駄目になっているのが多いので注意が必要だ。
  本品は、全く問題ない。
  XL-15 はローコストの割りに良く出来たカートリッジだ。
  しかし、中古品は注意が必要だ。

③ パイオニア PC-110
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  70年代のパイオニアの標準的なカートリッジに採用されていた。
  やや大人しめのサウンドで、ややレンジは狭い。安定したサウンドが楽しめる。

④ ビクター MD-1016
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  グランツからのOEM供給品だ。
  レンジはそこそこで、非常に安定感あり、安心して使えるカートリッジだ。

⑤ テクニカ AT-32EII
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  長岡氏べた誉めのカートリッジだ。解像度は高いし、レンジも広く、音場も広い。
  テクニカの教科書のようなカートリッジだ。
  ハイスピードで、高解像度のサウンドは長岡氏の好みにぴったりだったのだろう。

⑥ オルトフォン FF-15
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  トリオを含めてFF-15の派生機種が幅広く付属プレヤーに採用された。
  レンジは、32E に譲るが明るくややハイ上がりのサウンドだ。
  ヤング向けのサウンドの方向性として合っていたのだろう。

⑦ オルトフォン LM-20
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  コンコルドの派生系と考えていいだろう。デザインは好き嫌いが分かれそうだ。
  ⑥ に比べるとさすが高級機だけあって、レンジも広がって音場もぐんと広がっている。
  情報量も増えており、この辺りは値段に比例しているようにも感じる。


⑧エンパイア4000DI
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 安売りイメージしかない 4000DI こうやって改めて聴き直すと
 明るく、さわやかなサウンドでカルフォルニアサウンドといった感じだ。

⑨ELAC STS 255-17

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 新潟で ELAC のカートリッジが売っていることは無かった。
 上京しても見かけることはなかった。オークションでちらほらといった感じだ。
 STS-455 と同じ傾向で、非常に低域に特徴のあるカートリッジだ。
 テクニカとは間逆のサウンドといっていいだろう。
 解像度や音の切れを求める人には勧められない。
 雰囲気や低域の量感に重きを置く人にはいいかもしれない。

⑩ パイオニア PC-330MK2
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  PC-330 と PC-330MK2 は交換針の互換性はあるが全くサウンドは違う。
  極臍のカンチレバーと極小スタイラスチップ&テンションワイヤーと高音質化が計られている。
  解像度の高い、切れ味があるサウンドが堪能できる。



カートリッジをまとめて聴く その76 [試聴日記]

① テクニカ AT-130E
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 針折れ品を入手した、。振動系を新品に差し替えて、復活させた。
 振動系は、ナガオカのエリーシリーズを使った。
 ナガオカのエリーシリーズは黒く塗ってある。共振防止のためらしい。
 音は、かなりハイ上がりで、解像度が高い、オリジナルにかなり近いと感じた。

② テクニカ AT-14Ea
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  この配色、デザイナー、企画のセンスが疑われる。
  配色の影響で、不人気だったのではないだろうか?
  ①に比べて、音の粒立ちがよく、かなり繊細な音まで拾って情報量が多い。
  高級機に入れても遜色なく使える。

③ テクニカ AT-E30
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  カンチレバーを短くして、振動系を軽量化して新世代のカートリッジは、人気が出なかった。
  デザインがユニーク過ぎたのかもしれない。
  音は、非常に滑らかで、価格以上のサウンドだ。

④ テクニカ AT-VM3
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  後のVM型の原型となったモデルだ。ローコスト版ながらダイヤモンドは無垢だ。
  かなりアダルト調のサウンドだが安定したサウンドが楽しめる。


⑤ ピッカリング XV-15/625
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  針が折れていたので、スタントン 6800 を代用した。
  ブランドが違うだけなので、針互換性は問題ない。
  かなりアダルト調のサウンドだが落ち着いていい感じだ。


⑥ エンパイア 66/EX
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  非常にいい状態で入手できた。ややハイ上がりながら、しっとりしたサウンドた。
  日本にはない独特のサウンドだ。

  Specifications
  Frequency response: 15-30,000 Hz
  Output voltage: 4.2mV
  Channel separation: 30dB
  Tracking force: 0.75 to 1.5g
  Stylus tip: 0.2 x 0.7 mil nude elliptical diamond


  型番からしても楕円針らしい。

⑦ テクニカ AT-120Ea
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  山積み安売りの定番カートリッジの印象が強いが、
  今考えてもとてもハイCPだった。
  モールドの色がなんとも言えない。安っぽく見える。
  高解像度なサウンドで、テクニカらしいサウンドが楽しめる。

⑧ DENON DL-55II
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  DL-55 も DL-110 もオモチャみたいで配色で安っぽい。
  DL-55II は黒ベースを貴重として非常に高級感がある。
  サウンドは、DL-301に通じるところがある。
  ヤング向けのMCサウンドといった感じだ。

⑨ オルトフォン LMB-12
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  アダルト調のサウンドで、刺激的な音は聴かせない。
  そんなサウンドだ。とても落ち着きがあって安心して使える。

⑩ Lo-D MT-24
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  グランツからのOEMで、中身はビクターZ-1Sと同じだ。
  情報量が多く、高域の切れが抜群で解像度も高い。
  これが付属のカートリッジだとは、信じられない。
  とてもコストパフォーマンスが良いカートリッジだ。


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