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カートリッジをまとめて聴く その77 [試聴日記]

① エンパイア 2000EIII
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  当時の価格は21000円となっている。
  74年の発売、40年前の製品だ。
  スタイラスチップも良好で、ダンパも全く問題ない。
  サウンドはしなやかで品があり、決して刺激的な音はきかせない。
  音場は広めそんな印象だ。

② SONY XL-15

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  XL-15 の大部分は、ダンパが駄目になっているのが多いので注意が必要だ。
  本品は、全く問題ない。
  XL-15 はローコストの割りに良く出来たカートリッジだ。
  しかし、中古品は注意が必要だ。

③ パイオニア PC-110
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  70年代のパイオニアの標準的なカートリッジに採用されていた。
  やや大人しめのサウンドで、ややレンジは狭い。安定したサウンドが楽しめる。

④ ビクター MD-1016
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  グランツからのOEM供給品だ。
  レンジはそこそこで、非常に安定感あり、安心して使えるカートリッジだ。

⑤ テクニカ AT-32EII
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  長岡氏べた誉めのカートリッジだ。解像度は高いし、レンジも広く、音場も広い。
  テクニカの教科書のようなカートリッジだ。
  ハイスピードで、高解像度のサウンドは長岡氏の好みにぴったりだったのだろう。

⑥ オルトフォン FF-15
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  トリオを含めてFF-15の派生機種が幅広く付属プレヤーに採用された。
  レンジは、32E に譲るが明るくややハイ上がりのサウンドだ。
  ヤング向けのサウンドの方向性として合っていたのだろう。

⑦ オルトフォン LM-20
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  コンコルドの派生系と考えていいだろう。デザインは好き嫌いが分かれそうだ。
  ⑥ に比べるとさすが高級機だけあって、レンジも広がって音場もぐんと広がっている。
  情報量も増えており、この辺りは値段に比例しているようにも感じる。


⑧エンパイア4000DI
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 安売りイメージしかない 4000DI こうやって改めて聴き直すと
 明るく、さわやかなサウンドでカルフォルニアサウンドといった感じだ。

⑨ELAC STS 255-17

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 新潟で ELAC のカートリッジが売っていることは無かった。
 上京しても見かけることはなかった。オークションでちらほらといった感じだ。
 STS-455 と同じ傾向で、非常に低域に特徴のあるカートリッジだ。
 テクニカとは間逆のサウンドといっていいだろう。
 解像度や音の切れを求める人には勧められない。
 雰囲気や低域の量感に重きを置く人にはいいかもしれない。

⑩ パイオニア PC-330MK2
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  PC-330 と PC-330MK2 は交換針の互換性はあるが全くサウンドは違う。
  極臍のカンチレバーと極小スタイラスチップ&テンションワイヤーと高音質化が計られている。
  解像度の高い、切れ味があるサウンドが堪能できる。



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