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SONY 不人気MMカートリッジ XL-50 を修理する [修理記録]

SONY 不人気MMカートリッジ XL-50 を修理する。
このカートリッジも不人気機種だと思う。
IMG_1870.JPG
オークションでもめったに見ないし、使っている人も見たことがない。
当時は
MM

テクニカ AT-150E
テクニクス EPC-205CMK3
SHURE V-15 Type4(実売はほぼ同じ)

MC

DENON DL-103
オルトフォン MC-10
ヤマハ MC-7
アントレ EC-10

と競合がひしめいており、更に舶来カートリッジは 50% OFF は普通で見向きのされなかったと思う。
しかし、XL-15 を作ったソニーの高級機も聴いてみたい。
5年前に未開封新品の XL-50 は未だに未開封新品のままである。
針折れ品を入手できた。
カンチレバーはパイプ形状ボロンカンチレバーだ。綺麗に欠けている。しかも強度もある。
0.4mm のカンチレバーならばそのまま接合できそうだ。
高級カンチレバーセット
IMG_1868.JPG
から慎重に選定する。このセットをそろえるだけでも数万円は使っている。すでにゴミだかなんだかわからない。AT-32EII のカンチレバーを使うことにした。
袋から慎重に取り出すが、袋の端、ピンセットがコンタクトした、ピンという音ともにどこかに飛び去った。
そんなときはは必死お掃除、コロコロでくまなくお掃除。
あった。
IMG_1869.JPG
ゴミだかなんだか分からない。この部屋は掃除機厳禁だ。
さて、嵌めてみたらぴったりと勘合した。飛ばないように慎重にはめ込む。
一番難しいのは垂直を出すことだが、少し強めに回すと、何処かに飛んで行く。
顕微鏡を見ながら慎重に合わせる。
後は接着だ。繋ぎ代たっぷりで、きっちり勘合しているので強度は全く心配ない。
修理後はこんな感じ。
0605-2.jpg
高級カートリッジの無垢のダイヤを移植しても音が悪ければ仕方が無い。
サウンドはこんな感じ。

ワイドでダイナミックでハイスピードサウンドだ。MM型らしくないサウンドだ。
テクニカ AT-150Ea に似ている。しかもハイ上がりではない。
当時に人気機種に十分対抗できる隠れた名機だったではないかと感じる。
デザイン、広告、評論家の評価、読者訪問で使っている実績、ブランド、価格
これらの要素が大事で売れるか売れないかということと音質はほとんど関係ないと考えてよい。
これも不運の名機と言わざる得ない。




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コメント 2

smart3158

今xl−50を聞いていますが、なかなか良いカートリッジです。
by smart3158 (2016-09-20 20:16) 

en_ide

いいカートリッジだと思います。
スタイルに惚れて、未開封新品を入手、既に6年経過。
未だに未開封です。
by en_ide (2016-09-22 17:56) 

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