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DENON カートリッジ集中試聴 その2 [試聴日記]

DENON カートリッジをまとめて聴いてみる。
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① DL-103LC2
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  疑問がある、オークションでも高価で売買されているSAEC セラミックシェルこれとテクニカ AT-LH13と比較してみる。
  都市伝説なのか、効果抜群なのか?
  バランスがとれないので WE-407 で比較してみる。 WE-407 にはもともと がULS-3X付属している。
  相性が悪いはずがない。先入観なしで聴いてみる。

  AT-LH13
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  ハーモニーの分離も良い感じで、DL-103LC2の良さが良く出ている。
  これで十分といった感じだ。
  ULS-3X
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  一聴して驚いた。粒立ち、立ち上がり、スピード感、全く別ものカートリッジに聴こえる。
  やはり都市伝説では無いようだ。
  今まで一番いいなと思ったヘッドシェルは、ヤマハの HS-11 だ。
  アルミ削り出しのヘッドシェルはいいなと感じた。
  しかし、僅差だった記憶がある。今回は違いは大きい。
  サンプリングした波形も取ってみた。
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  録音レベルは全く触っていない。
  かなり異なる。ヘッドシェルでこれだけ異なるのも珍しい。
  AT-LH13 にあったピークが抑えられているようだ。
  曲間ノイズも小さく聴こえる。
  都市伝説じゃなくて、すばらしいヘッドシェルだ。
  アームとの相性もだろうし、バランスがとれないアームもたくさんあるのではないだろうか?
  カートリッジによっても差が異なるし、一概には言えない。

② DL-207
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  DL-303 にボロンカンチレバー は DL-305
  DL-103 にボロンカンチレバー は DL-103M
  DL-301 にボロンカンチレバー は DL-207

  Dl-305 と DL-103M は人気があったが、DL-207 はさっぽりだった。
  ボディの色が悪かったのだろう。当時のDENON のカートリッジはみな不恰好でかっこ悪い。
  先入観はさておきDL-305 と DL-103M は空芯だから、鉄心のボロンカンチレバーは DL-207だけということになる。
  スタイラスチップも極小だ、顕微鏡じゃないと無理だろう。
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  雑誌の扱いも酷かったし、DL-207 を使っている読者も少なかったようだ。
  肝心のサウンドは

  超解像度の、ハイスピード、ハイ上がりのテクニカを彷彿されるサウンドだった。
  AT-150Ea に似た傾向のサウンドだ。
  ボロンと印象はぴったりだ。
  好き、嫌いが大きく別れそうだ。

③ DL-103 オリジナル
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  解説不要のDL-103 DL-207 に比べるとスピード感は後退している。
  その代わり量感が増している。安定したスタンダードなサウンドだ。


④ DL-55
⑤ DL-55-2 修理品

  DL-55 はロングセラーで MK2 まで発売された。
  MK2 の方がクロベースで高級感がある。
  MK2 の方が解像度も高く、高域の切れも良い。
  ただし、若干ハイ上がりか?
  オリジナルの方が、アダルト調で落ち着いたサウンドが楽しめる。

DL-55 オリジナル
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DL-55-2
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⑥ DL-301 その1
⑦ DL-301 その2
⑧ DL-301 その3
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  その1 変形したカンチレバーを補修した。
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  音や機能には問題ないようである。
  ガッツがあって、明るい陽気なカルフォルニアサウンドといった感じだ。
  ワイドレンジで、高解像度を狙っていたことが良くわかる。
  ヤング向けに開発した商品だった記憶している。

  その2 針折れを修理した。
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  ヘッドシェルは その1と同じ、違いはカンチレバーとスタイラスということになる。
  量感やや増加し、解像度がじゃ間落ちている。オリジナルとほとんど同じようなサウンドだ。
  左CH の出力がやや小さい。メカニカル的には問題なさそうだ。

  その3 針折れを修理した。
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  ヘッドシェルは その1とは異なる。
  修理して自画自賛だが、その1よりワイドでダイナミックレンジが広い。
  量感もあり、その1より更にワイドレンジなサウンドだ。
  悪く言えばドンシャリなサウンド、この3固体の中では一番の好みだ。


⑨ DL-103 修理品
⑩ DL-103D 修理品

  DL-103
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  針折れ品を修理した。
  
  103 チップ落ちの状態で入手した。
  根元で繋ぐと綺麗だが、あえてカンチレバーの中央で繋いだ。
  細めのカンチレバーを選択した。
  サウンドは、103 とは思えないようなワイドレンジで、フラットなサウンドとなった。


  DL-103D
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  針折れ品を修理した。
  折角なので、高級カンチレバーを探してみた。
  ぴったりのサイズの無垢楕円のスタイラスチップ搭載のカンチレバーを見つけた。
  これを移植した。
  103 を聴いたときは、ワイドレンジだなと感じたが、DL-103D を聴くと よりワイドレンジでフラットなサウンドで、更に解像度が追求されていることが分かる。
  カンチレバーは AT-140E からの移植だ。


⑪ DL-103M 修理品
⑫ DL-304 修理品
⑬ DL-202 修理品
⑭ DL-108 修理品


  DL-103M
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  針折れ品を修理した。無垢楕円ダイヤモンドのカンチレバーを移植した。
  なぜか 103 といいながら空芯構造だ。
  オリジナルの103M フラットでワイドでダイナミックなサウンドを記憶している。
  量感もなかなか素晴らしい。
  今回の修理品もほぼオリジナルを踏襲している。

  DL-304
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  84年の発売と記憶しているアナログの最後も盛り上がりだった記憶している。
  針折れ品を修理した。こちらも無垢楕円ダイヤモンドのカンチレバーを移植した。
  明るく、ワイドでダイナミックなサウンドだ。量感はやや寂しい。かなりハイ上がりで、高域の切れは素晴らしい。

  DL-202
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  DENON のカートリッジはMMの方が出来がいいのではないかと感じる。
  こちらも針折れ品を修理した。移植したカンチレバーは、楕円無垢のダイヤモンドだ。
  サウンドは、ワイドでフラットで解像度が高い。DL-103Mと傾向が似ている。
  DL-202 の方が明るく聴こえる。

  DL-108
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  DL-8/60/65 の高音質版だ。カンチレバーはテンションワイヤー方式の本格派だ。
  こちらも針折れ品を修理した。
  今回聴いたなかでは高域の切れは一番だろう。DL-304に傾向は似ている。
  ややハイ上がりの印象もある。


⑮ DL-103 その2
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  別固体の 103特に不満はなく、非常に安定したサウンド、高域にエネルギーが寄りすぎることもなく。
  無難なサウンドだ。安定したスタンダードなサウンド



 
  

  
  

  

  

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