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オルトフォン MC シリーズを修理する その2 [修理記録]

① MC-20MK2
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  MC-20MK2 はなぜか縁がある。
  MC-20MK2 はとても好きなカートリッジだ。MC-20 のプラスティックボディから
  メタルボディに変更されている。
  これがとても良い結果をもたらしているのであろう。
  せっかくなので、ビクター の 4CH カートリッジ 4MD-1X シバタ針を移植する。
  こんな感じで仕上がった。
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  サウンドはこんな感じ

  音場は広大だ。エコー成分もたっぷり再現されて、包み込むようなサウンドだ。気持ちが良い。
  陶酔という言葉がぴったりだ。
  シバタ針が良い結果をもたらしたようだ。

② MC-20
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  MC-20 なぜか縁があるカートリッジだ。
  79年ごろの雑誌のベストワン5 カートリッジには必ず入っていたし、読者訪問でも活躍していた。
  石田氏 のプリアンプの評価には、MC-20 が使われていて、S/N が苦しいという表現がよくあった。
  そんな、こんなで、小僧のころの憧れのカートリッジだ。
  針折れ品である。カンチレバーは何を移植しようと考えたが、ナガオカの原音シリーズを移植した。

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  音は、ハードでワイドでダイナミック 日本人好みのサウンドだ。

  日本で人気の理由も良くわかる。

③ SPU-GT(たぶん)
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  アームを買ったら付属していた。伝説SPU 楽しみに聴いてみたが、大振幅で音が歪む。
  経験的には、ダンパの劣化が原因だと思う。
  貧乏人の私には、やっぱり縁が無かったのだろう。
  参考のサウンド

  最近 ハイレゾとか言って宇多田ヒカルの First Love が流れている。
  それを散々流れているのにでちなんで、First Love で試聴。
  なんとなく、このカートリッジの良さがわかる。
  テクニカの最新機にはない独特の雰囲気がある。
  これに惹かれる人も多いのだろう。

④ MC-20 その2
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  このカートリッジは、私が興味を持ち始めたころからいつも、話題に上っていた。
  ハイゲインアンプじゃ駄目とか、トランスじゃないと駄目とかいろいろ書かれていた。
  冷静に聴きなおすと、ワイドでダイナミックなサウンドであり非常に先進的な音作だったと伺える。
  針折れ品だが、やはり原音シリーズのカンチレバーを移植して修理した。
  結果はこんな感じ
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  ワイドでダイナミックなサウンドは健在だ。
  音場が広く、かつ非常に立体的なサウンドだ。

⑤ MC-20 その3
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  本品は、オリジナルで非常に状態が良い。ほぼ新品と言っても良い。
  最近、ハイレゾ音源で売っている、宇多田 ヒカルの アナログLP をキャプチャーした。
  本当に当時 17歳? って今聴いても驚きの歌唱力だ。
  MC-20 は、高解像度で、シャープでワイド、本当に日本人好みのサウンドだ。
  当時人気があったのもうなづける。


 






DL-103S を修理する。 [修理記録]

DL-103S の針折れ品を修理する。
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移植したカンチレバー テクニカ AT-30E
資料によると
針先 0.3×0.7mil楕円
となっている。
顕微鏡でみたら、接合針だった。
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つなぎ代も十分、慎重に接続する。
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音だしの結果はこれ、やはり 103 よりずっとワイドレンジだ。
思わず、聞き入ってしまうサウンドだ。







DL-103 楕円針移植 DL-103D シバタ針移植で修理する [修理記録]

DL-103 楕円針移植 DL-103D ラインコンタクト針移植で修理した。

103 系は開口部も大きく修理自身は簡単な部類だ。
ただ修理じゃつまらないので、手持ちの楕円針とシバタ針の交換針を使って修理する。

DL-103 
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KOWA の交換針で、楕円仕様があるこれを使って修理した。
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修理後はこんな感じ
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カンチレバーが太めなので、外側からオーバーラップさせて接続した。
スタイラスチップは、残念ながら無垢ではなく、接合針だ。

音はこんな感じ

DL-103D
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せっかくなので、こちらは ナガオカのMUKU シリーズ 4CH 対応 カンチレバーを移植する。
こちらは、カンチレバーも細く良い感じだ。
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カンチレバーが細いので外側からオーバーラップして接続できない。
かなり苦労したが問題なく接続できた。

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右側から音が出ない、修理前の断線チェックは問題なかったのに...とショックが大きい。
作業中に断線したことは、数回ある。やっぱりとてもデリケートだ。

103:音場、定位文句なし、しかし高域の解像度はもう少し欲しいところだ。
   典型的な103サウンドといった感じだ。
103D:片チャンネルなので分からないが修理自身は問題ないと思われる。


SAEC C-3 を修理する その後 [修理記録]

SAEC C-3 を修理する
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まとめて買ったカートリッジに SAEC C-3 があった。
ラッキーと喜んでいたら、どうもカンチレバーが太い、オリジナルなのかな?
しかし、修理痕が分からなかった。
後で調べてみると、オリジナルはベリリュームでブラックだ。
やはり、修理品らしい、しかし昔自分で修理した C-3 がめぐりめぐって戻ってきたような気もする。
ちょっと不明。
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非常に状態の良い針折れのC-3も入手した。
根元から折れている。スペックどおり、ベリリュームパイプのようだ
しかし、根元の鞘はやっぱりアルミ製のような気がする。

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せっかくなので、テクニカのカンチレバーを移植した。
在庫がない。
現在 AT-33ML 断線、針ありを入札中だ。
これが、リーゾナブルな値段で落札する。決して熱くなってならない。
しかし、落札しても現物を見るまでは油断禁物だ、チップ落ちだったりしたこともある。
落札の行方は?

半年経過後

落札はできたが、ベリリュームは DL-305 の修理に使った。
AT-15Ea のカンチレバーを移植する。

① 根元からアルミカンチレバーを移植
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② AT-15Ea のカンチレバーを移植
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音も聴き比べてみる。

ヘッドシェルは同じく MG-10 とした

① のサウンド

② のサウンド

① の方がやさしいサウンドだ、② の方がシャープでダイナミック
繊細さ、解像度も② の方が上、② の方がオリジナルに近い
といっても僅差で、音の傾向は非常に似通っている。





テクニクス EPC-207 と EPC-205 を修理する。 [修理記録]

テクニクス EPC-207 と EPC-205 を修理する。
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207 と 205 の大きな違いは、交換針だろう
207 はゴムだけのダンパ構造であり、205 テンションワイヤー 方式である。
コストは(コストは手間暇)もちらんテンションワイヤーの方がかかる。
音は、テンションワイヤーとゴムだか、どちらも一長一短だ。
同時に修理したので、スタイラスノブは互換性があるので差し替えて比べてみる。

①本体 EPC-205II-S + スタイラス EPC-205MK3
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②本体 EPC-205II-S + スタイラス EPC-207
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① と ② を比べると ① の方がアダルト調のサウンド ② がヤング向けということになるだろう。
② の方が開放感があって好みのサウンドだ。

③本体 EPC-207 + スタイラス EPC-205MK3

④本体 EPC-207 + スタイラス EPC-207

① と ② と同じような傾向だ。

ついでに重量も調査
EPC-205MK3 スタイラスノブ重量
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EPC-207 スタイラスノブ重量
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205 の方が重い。棒の溝にダンプ材が入っているためだ。知らなかった。

テンションワイヤ無しの方が壮快と感じる人も多いはず。
テンションワイヤ有りは、ダンプされたサウンドといった感じだ。
PL-70L2 を使っていたときのダンプ有り、無しの変化ににている。
私は常に、ダンプ OFF だった。

AT-150E を修理する [修理記録]

針折れの AT-150E を修理する。
今回は、ラインコンタクトのカンチレバーを移植する。
移植元はこれ
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意外と簡単なようで、難しかった。
一見は修理したとはわからない。
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ラインコンタクトの良さが出ているだろうか?

オリジナル近いサウンドとなっている。


アキュフェーズ AC-3 を修理する。 [修理記録]

アキュフェーズ AC-3 の針折れ品を修理した。
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長岡氏も雑誌に書いてあったが、OEM 供給であることは間違いない。
未だに不明だ。メタルボディで手抜き無し。
さて、針折れの状態を確認すると -2mm の箇所で折れている。
あちゃ~ って感じだ。断線はないし、幸いダンパも問題なさそうだ。
0.5mm くらい 凹みがあるので、ここに細めのカンチレバーで接続することにした。

こんな感じ
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根元で接続されているので、修復した箇所は見えない。
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強度確認のためアルバム2枚を通しで聴いた。
問題なさそうだ。

サウンドは繊細で非常に解像度が高い。
低域のふくよかさは、期待しない方が良い。
しかし、ただのハイ上がりではない。

AC-5 も期待できそうだが、高くて買えない。
こう考えるとテクニカ、DENON は非常にリーゾナブルなプライスで提供していることが分かる。





オルトフォン MC シリーズを修理する [修理記録]

① オルトフォン MC-10
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 だからやっぱりこの色は駄目だよ。
 DL-207、EPC-205CMK4、MC-4 みんな不人気。
 赤茶、ワイン系は駄目だ。
 チップ落ち品を修理した。
 音は、良いが色が駄目だ。
 

② MC-20MK2
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  MC-20 のモールドからメタル系に変更。多分材質は真鍮だた思う。
  一生懸命磨いたいたら、銅色の下地が出てきた。
  メタルのモールドの影響か非常に広大な音場と切れの良い解像度が楽しめる。


③ MC-20S
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  針折れ品が2個入手できたので少し条件を変えて修理してみた。
  偶然だろうか?2個の固体どちらもチップ落ちだった。
  単なる偶然ではなく、生産、設計ミスのような気がする。

   スタイラスチップは、カチカチ君の PC-330MK2、ふにゃふにゃ君の XL-15 からの移植だ。
   
   PC-330MK2
   カンチレバーが細い。先端だけ繋いだ。思ったより超難しい。
   こんな感じ

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   オケが濁ることなく、きちんと解像できている。
   全身メタルボディの影響か、非常に解像度の高いクリアなサウンドとなっている。

   XL-15 からの移植


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   カンチレバーが、規定より、1mm くらい長い。
   好みの問題だが、こちらの方が高域にエネルギーが集中しており好みのサウンドだ。
  

③ MC-20
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  なんというか、これは故障じゃなくてスタイラスチップにゴミがついてそもまま固着してしまった固体のようだ。
  付属の乾式ブラシでクリーニング ==> 変化なし。
  テクニカのスタイラスクリナーで再トライ ==> 変化なし。
  しかたないので、アートナイフと顕微鏡を使ってクリーニング。
  正確に言えば、顕微鏡をみながら、アートナイフで汚れを削り落としていく。
  良い子はまねしちゃいけません。顕微鏡なしも危険です。左手でピンセットが使えない人も駄目です。
  メラニンスポンジを使う人もいますが、この方法が確実にダメージを負わせずクリーニングする方法だと思います。
  これが、なかなか頑固で、削り取れない。
  悪戦苦闘しながら、落とした結果がこれ
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  綺麗な無垢のダイヤモンドが確認できた。
  もともと汚れていただけなのだから音は問題だろう。
  試聴結果はこれ

  針が汚れていただけだから、全く問題ない。
  繊細で、非常に広い音場 MC-20 の特徴が良くでている。
  MC-20 やっぱりいいカートリッジだ。
  日本人好みのサウンドだ。



④ MC-20MK2 その2
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  チップ落ち品を入手した。オルトフォンはチップ落ちが多いように思える。
  日本の湿度が高いからかな?
  中学生の時に、針飛びしたなと思ったら、チップがなかった。
  初めて経験する。FF-15 シリーズで接合針だった。
  この交換針はもちろん、無垢ダイヤだ。根元から削げ落ちていた。
  せっかくなので、EPC-310MC のカンチレバーを移植することにした。
  MC-20MK2 ボロン化作戦。2色構成で見た目は今一でも音は

  こんな感じ
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  音はオリジナル似た傾向で、散乱するサウンド、ダイナミックレンジ、音場、定位、文句なし。
  硬くなりすぎず、ソフトフォーカスにならず、オリジナルと遜色無しと考えていいだろう。


⑤ MC-20 その2
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  こちらもチップを落ちを修理した。
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  オルトフォンは、断線も多し、チップ落ちも多い。日本は湿度が高いためだろうか?
  ダンパも全く問題なく、オリジナルに近いサウンドが楽しめる。


⑥ MC-10W 

 これも針折れ品を修理した。
 不評のネジ留め式、貫通じゃないため、テクニカのヘッドシェルは全滅である。
 また、ヘッドシェルにつけたら、とってもネジが硬い。ネジのピッチがあっていない。
 なんとか取り付けたらどうも、ヘッドシェルが不良で、本体をはずさなければならない。
 力は入らず、ネジは硬くでねじ山は当然壊れて、一方はなんとか外れたがもう一方はネジきれてしまった。
 頭を抱えていると、どうせネジはアルミ製、ドリルで除去しようと思い立って、
 ピンバイスで 1.1mm --> 2.5mm と貫通させ、なんとか除去した。
 ピッチがあっていないので、ネジ山もとりさって貫通構造とした。
 10W のボディにはナットインサートする穴がある。ここにネジを入れれば
 あれ入らない。だんだん嫌になってくる。
 今度はナットを鑢でひたすら削る。
 やっと装着できた。

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 修理の方は問題ないようでほっとしている。
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⑦ MC-20MK2 その3
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  こちらも見事なチップ落ち。
  日本のカートリッジのチップ落ちは、シャク(台座)とダイヤモンドスタイラスの接着(銀蝋をつかうらしい)
  からはがれることが多い。
  MC-20MK2 は無垢だいや、つまり、チップ落ちは原理的に発生しなし。
  カンチレバーと無垢ダイヤの接合面から落ちている。
  しかも、貫通じゃなくて、本当に接着ぽい。日本のカンチレバーを貫通させて、上方に接着材だからシャクごと落ちはあまり見たことがない。
  しかし、テクニカの極端なティパーカンチレバー、極小のスタイラスチップになってからは、よく見かけるようになった。
  仕上がり具合は今一だが、DENON DL-109D のカンチレバーを移植した。
  顕微鏡でみると見事な無垢ダイヤモンドだ。

⑧ MC-20 その3
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  これも見事なチップ落ち品を修理した。
  オルトフォンのカートリッジって断線しやすい、チップ落ちは多いと欠陥商品なのか?
  って疑いたくなります。DENON、テクニカ は断線は非常に少ないと経験的感じる。
  MC-20 って空洞のカンチレバーかと思ったら、なにか芯が入っている。
  数個調べたが同じだった。
  カタログには、特に書かれていない。
  カーボン系の心材のようにみえる。
  修理する方法としては、少し太めのカンチレバーをオーバーラップさせるしかない。
  やや太めのカンチレバーを探して接続。
  こんな感じ
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  サウンドは、超ワイドレンジで、低域の力強さと高域のしなやかさと両方もった、日本人好みのサウンドとなっている。
  
  

⑨ MC-20MK2 その4
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  こちらも針折れのカートリッジを修理した。
  つなぎ代もたっぷりあるので、グランツ のG-40EX カンチレバーを移植した。
  G-40EX は資料によると ラインコンタクトとなっている。
  顕微鏡でみたら、やっぱり無垢のダイヤモンドだった。
  こんな感じ
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  サウンドはこんな感じ
  
  


⑩ MC-20 その4
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  これも針を折れ品。接続したナガオカ製 の 楕円カンチレバー だ。
  修理結果はこんな感じだ。
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  非常に広大な音場で、切れも良い。
  日本人好みのサウンドだ。
  

  

テクニカ AT-15Ea を修理する。 [修理記録]

テクニカ AT-15Ea を修理した。
今回も、振動系の移植だ。
この個体は、カンチレバー、スタイラスチップは無傷で、ダンパのみ NG で格安と貴重な個体だ。
スタイラスチップは、非常に綺麗でカンチレバーの状態も良い。

この外したカンチレバーは、後ほど登場する、高級カートリッジの修理部品となる。
移植元は、SWING製のVTxを選択する。

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修理前
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振動系を外す
慎重に行うべし
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外れた振動系
テンションワイヤに変な癖がついている。
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移植元からも振動系を外す。
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移植元とオリジナルの振動系

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新品を移植してネジ止めすれば完了だ。

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ヘッドシェルに取り付けて試聴する。

新品の交換針と同じだ。
情報量が多い、非常に明るいサウンドだ

ついでに AT-13Ea と 120Ea も同様の方法で修理した。
まったく問題ない。(当たり前か?)

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更に、AT-13E と 振動系を交換した AT-13E を比べてみる。
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針カバーつきがオリジナルである。

見た目はティパーカンチレバーかストレートの違いのような感じである。

振動系交換品

低域の量感は少なめだが、ワイドレンジで高解像度のサウンドが楽しめる。

オリジナル

こちらも方が更に情報量が多い。
音の傾向としてはほぼ同じ、楕円と丸針の差かもしれない。


と今回は、交換方法を記載したが、ここで思い出されることがある。
確か 80年ごろに長岡鉄男氏がアンプのウオーミングアップを説いている記事があった。

正確には忘れたが、スピーカーの代わりに、セメント抵抗をつけて、FM の 局間ノイズ(ピンクノイズ)を流しっぱなしにすると、音も出ることもなくヒートアップができる
こんな事が書いてあった。
たしか 週間FM だったと思う。
当時私は小学生、ふ~んと思って読み流した。長岡鉄男って変な事言っていると思っていた。
小学生だからしかたない。
ウオーミングアップのことはほとんど無視されていた。長岡氏が孤軍奮闘主張していた。後のアンプにウオーミングアップは常識となった。
それから、1年もたたない後、火事のニュースが
出火元は、サンスイ AU-D907 で真っ黒な AU-D907 がTV で映し出されたいた。
ニュースでは、週刊誌の記事のとおりにやったら、出火したと報じていた。
このニュースもリアルタイムで見た。このニュースを見て、週間 FM のあの記事かと思い出した。

これ以来、長岡氏は、改造は自己責任のワードが頻出するようになり、改造も考え方だけ記載するようになり
具体的な方法は避けるようになった。
長岡氏も災難だっただろう。

  

テクニカ AT-14Ea を修理する。 [修理記録]

テクニカ AT-14Ea を修理した。
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修理といっても、AT-10G系の振動系をそっくり移植するだけだ。

簡単だと思ったら大間違い、針を繋いだほうが楽かもしれない。

旧振動系の取り外し、
  ネジ止め材で固定されたイモネジを緩める。
  これも至難の業で、油断するとネジ山をつぶす。
移植元の振動系の取り外し
  油断せず、綺麗にネジ止め材をとってからやった方が良い。
  やっぱり、ねじ山をつぶしてしまった。

   こんな感じ

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  しかたないので、ピンバイスでほじくって、モールドを壊して取り外した。
  手が滑って振動系にダメージを与えてはいけない。

  やっぱり、垂直を出すのが難しい、マグネットに部分を押して調整するが、マグネットがドライバに吸い寄せられて動く。
  竹製のヘラで調整すると調子が良い。
  思ったより、ずっと良い、やっぱり新品の振動系だから当たり前か?




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